札幌でSIerを3年、
その後web系に移るべく東京へ

入社は2011年です。震災が起きた直後で、上京してオフィスに行くと誰もいませんでした。停電で真っ暗な中、面接を受けたことが印象に残っています。 それまでは札幌のSIerで働いてました。地元では老舗で、鉄道系システムの開発をするような堅いIT企業です。3年程勤めているうちに、ウェブ系に移りたい、広告って面白そう、という想いが大きくなって、東京でいくつかの企業を受けました。中でも一番面白そうだったのがドリコムでした。
ソーシャルの世界にようやく少しずつ広告が出始めた時代で、面接で聞いた「スマホゲームに広告を」という話がとても面白く感じられました。当時、Rubyで広告をやっていたのはドリコムくらいしか見あたらなくて、それも決め手の一つです。広告の仕事が面白そう、Rubyで仕事をしたい、という思いも強かったので。
入社後は広告サービスに携わりました。ちょうど広告の配信パートナーにmixiが加わり、トラフィックの規模が急激に大きくなるタイミングでした。急激に増えたトラフィックを捌くために、サーバを増やす、そうするとデータベースがボトルネックになりそれを解消する、フロントにキャッシュのレイヤーを置いて改善する…と細かいことの積み重ねでした。特段派手なことは何もありませんが、それが僕にとってドリコムで最初の技術的チャレンジでした。

テストで赤が緑になっていく、
それを見ていると気持ちいい

入社当時の広告チームには、テストを書くっていう文化が全くなかったんですよ。それを1年程かけてテストを追加していって健全な状態にしました。「開発スピード」と「手堅くつくる」のとはトレードオフになりがちで、特にゲームのプロトタイプなんかはスピードが重視されるのでやむを得ないところはありますね。それでもフェーズにもよりますがテストは書いたほうが良いです。
ちなみに僕はテストが好きで、なんか気持ちいいんです。失敗したら赤になる。その赤を緑にしながら開発していくのが楽しいんです。ちゃんと動いていることがわかって安心できるのも気持ちよさの理由です。テストを書く面倒くささより、その安心感のほうが強い。だからやってます。
もちろん広告の部署はBtoBビジネスをやってるわけですから、「テストを走らせて品質を確認した上でサービスをお客さんに届けるべき」という大義もあるけど、第一にはやっぱり安心感があるからテストを書いています。あと、後任に引き継いだときに安心できるっていうのも大きい。引き継いだ後もちゃんとそのプログラムが存続してほしいという気持ちもあります。反対におかしな状態で誰かから引き継いだら、「ふざけんな」って思いますけど(笑)。その怒りをモチベーションに仕事をする人もいるかもしれませんね。「安心したい」と「ふざけんな」、この2つがモチベーションになっているというエンジニアはきっと多いと思います。

広告サービスのAPIサーバに
Elixirを導入

昨年、ドリコムの動画広告サービスが「DreeVee(ドリービー)」というブランドにリニューアルしたのですが、そのリニューアルプロジェクトでリーダーを務めました。要件定義からやり直して構成自体をまったく変えたので、かなり稼働が高かったのですが、なんとかやりきれてよかったです。
その際、APIサーバにElixir(エリクサー)を導入しました。Erlangという電話交換機システムにも使われる安定性の高い言語があるんですが、ElixirはそのErlang上で動く比較的新しい言語です。全部をRubyでやるのではなく、より手厚く安定性を求めたい部分に特化してElixirを採用しています。
Elixirはまだ日本語での解説本もほとんどなく、採用事例も多くはないため、一般的には導入にあたって上司を説得するのが大変な言語だと思うのですが、そこはさすがドリコムで、ダメ元で相談してみると即決で「いいよ」と。このように新しいものに挑戦できる環境というのはいいですね。
僕個人としては、いまはRubyに加えてElixirのコミュニティにも深く関わっているので、もっと技術を磨いてどんどん知見を広めていけたらなと考えています。そうすることでElixirという言語の認知も広めつつ、「ドリコムは技術力の会社だ」というレピュテーションが高まればと思います。この会社のエンジニアのレベルは実際かなりのものだと思うのですが、残念ながら十分に知られているとは言えないので、そのあたりを是正できると嬉しいです。そのためという訳ではないんですが、いまは任されているサービスを成長させていくことに全力を注いでいます。

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