数学教師志望から
企画の道へ

大学では数学を専攻していました。数学教師になりたかったんです。その一方で学生団体を立ち上げて、高校生に理系女性のキャリアを伝える活動もしていました。高校でも大学でも、女子で理系だと自分の進路をなかなか描きにくい。そういう悩みがあったので、後輩たちに少しでも道を見せてあげたいと思っていました。その活動を通して、理系出身で活躍されている女性にお会いする機会に恵まれたんです。化粧品から自動車まで様々なメーカーで働く方たちや、数学のロジックを駆使して電車の運行スケジュールを組み立てる方など、本当にバラエティ豊かでした。魅力ある先輩たちの姿を見ているうちに、企業に所属して、仕事を通じて社会の課題に立ち向かっていく姿に憧れるようになりました。企業に勤めるほうが自分のキャリアとして広がりがあると考えたんです。ちょうどその頃に、学生向けのビジネスコンテストに参加しました。アプリの企画立案というテーマでドリコム賞をいただいて、その時に自分で企画をして、ものをつくり、ユーザーさんに届けることはとても楽しいんだと気がついて、教師ではなく企画の道に進もうと決めたんです。

分野が違っても
大学で学んだことは仕事に活きる

数学教師にはなりませんでしたが、大学で学んでいたことは仕事に活きています。まず、数字への嫌悪感がない。それから、ロジカルに考える習性が身についています。私の通っていた大学は留年率が非常に高く、とにかくテストが多いことで有名でした。テストの度にわからないことだらけで、わからないポイントにぶつかっては、文献を調べたり、先生をつかまえて質問したりして、またわからなければまた調べて。その繰り返しです。わからないことだらけの中で集中力を切らさずに努力続けるというトレーニングができたのは、大きかった。だから、いま大学で何を専攻している学生さんであっても、一生懸命やっているならばそれはかならず働く上で役に立つと思います。

コミュニケーションを重ねて
パートナー企業との関係性を改善

いまも私の置かれている環境ってわからないことだらけなんですよ。でもそれを一つずつ整理して、いろんな人とコミュニケーションを取りながら進めていきます。ドリコムには育成担当者制度があって、入社1年目は育成担当者にいつでも質問できるので、とても助かりました。
育成担当の先輩に言われた中で特に心に残っているのが、「相手に判断を仰ぐんだったら、相手が判断しやすい状況をつくってから仰ぎにいけ」。
この言葉は、社内だけではなく、パートナー企業との恊働も多いマーケターにとって、非常に大きな指針になりました。例えば私がマーケティングを担当したあるゲームは、当初、パートナー企業との関係性はベストな状態ではなかったんです。そんな中で円滑に仕事を進めるために、とにかく丁寧なコミュニケーションを心がけました。何かを依頼をする際には、実現のための準備はできるだけこちらでやりきり、相手が次の行動を取りやすい状態にした上でお願いする。また先方にとってもメリットがあることを可視化する。また、先方の依頼をこちらが100パーセント実現できない時には、必ず代替案を提示する。地道なことですが、そういった誠意の積み上げで関係値はだんだんよくなって、チームの雰囲気は劇的に改善しました。チームの雰囲気がいいと、いい仕事ができるんです。ただものを売るだけがマーケターではなく、いろんな人と良好な関係値を築きながら、何度もコミュニケーションを重ねて、本当によいものをつくりユーザーさんに届ける。これが本物のマーケターだと思います。

プレイヤーとして尖るよりも
マネージャーとして組織を動かしたい

7月からは子会社である株式会社ドリコム沖縄の取締役に就任しました。ドリコムのゲームのテストプレイ業務とカスタマーサポートを担う会社です。まずは長く続く体力のある会社に育てていきたい、ということを大事にしています。本社のサポート拠点ではあるのですが、3年を目処に沖縄からも何か新しいものが産み出せる、そんなふうに環境を整えていけたら、と思っています。
やはり教師になりたかったという夢があるので、フィールドは違っても「人を育てる」ということに興味があるんです。会社の中でちゃんと後輩を育成して、その人たちが自立していくっていうことが大事。社長の内藤もよく話していますが「生態系の回る会社」になっていくことがこの先のドリコムにとって重要です。
私って本当に取り柄がないんですよ。尖っているポイントが何もなくて、学生時代はそれを気にしていたんですけど、この会社に入ってから「なんでも平均点くらいできるのって大きな取り柄なんじゃない?」って言われて、肩の力が抜けました。そっか、それを大事にすればいいんだって。
だからこそ、いまは本社ではプロジェクトリーダーで、子会社では取締役を任せていただいて、という状況ですけど、やはりプレイヤーとして尖っていくというよりはマネージャーとして頑張っていきたい。「生態系の回る会社」の潤滑油になりたいんです。いま仕事で一番面白いのは、本部の戦略をいかに社内に浸透させていくのか、ということ。組織をどう動かすのか、それを考えている時間が楽しいです。

他の社員をみる

pagetop