現場の開発力と運用力を底上げするハブとして
価値を発揮していきたい

ドリコムのVISIONとVALUEが自身の原理原則と深く共鳴したことが、入社を決めた最大の理由

ドリコムに入社を決めた理由や、それまでどんなことをされてたかなどを教えてください。

学生時代は IT 専門学校で Web アプリケーション開発とセキュリティを専攻し、サーバや OS といった基盤領域まで幅広く学びました。
学生同士のチーム開発にも積極的に取り組み、セキュリティの CTF（SECCON）やインフラ競技の ISUCON、ハッカソンなど、実践の場で技術を磨いてきました。

入学当初はセキュリティ分野に進むつもりでしたが、チームで Web アプリを作り上げる楽しさや、インフラ企業でのインターンを通じて構築・運用・保守の奥深さに触れ、開発と運用の両面で価値を出す SRE というキャリアに惹かれていきました。

就職活動ではセキュリティアナリストと SRE の2職種で並行して受けていましたが、新卒で SRE を採用する企業は多くありません。
その中で、ドリコムは文化や待遇が自分にフィットし、テックブログやイベントからも高い技術力と、マネージャーレイヤーまで最新技術に明るい組織風土を感じました。

運用に留まらず、攻めの改善を形にしていくにはクリエイティビティが不可欠だと考えており、「発明を産み続ける」という VISION に強く共感したこと、そして「本質を捉える」という VALUEが自分の原理原則に基づく姿勢と重なったことが、入社の大きな決め手になりました。

部門を横断しながら、安定性と開発速度を両立するための仕組みづくりを進めている

入社してから、どんなお仕事をされていますか？

SRE として、複数の既存ゲームタイトルや Web サービスのインフラ運用・保守・改善に携わっています。
あわせて、全社共通で利用するインフラ基盤システムの運用・改善も担当しています。

新規 Web サービスの立ち上げでは、インフラ構築を任され、約半年間は開発チームにアサインされながら他サービスの運用も並行して推進しました。
サービスチームと連携し、イベント時の負荷に耐えられるようサーバーの増強や縮退を行うほか、日々の運用を効率化・自動化するためのツール開発にも取り組んでいます。

部門を横断しながら、安定性と開発速度を両立するための仕組みづくりを進めるのが現在の役割です。

サービスチームと一体となってイベント対策を練り無事に乗り切れた瞬間に、やりがいを感じる

業務の中で、とくにやりがいを感じている点を教えてください

正直に言うと、入社当初は苦労の連続でした。入社3ヶ月目で大型タイトルのインフラ担当を任されたときは、長期運用ゆえの独自コンテキストや複雑な構成に圧倒され、キャッチアップに必死でした。
イベントの負荷対策を立てるのに時間がかかったり、メンテナンス手順を間違えてヒヤリとしたこともあります。

ただ、失敗するたびに原因を分析し、「同じミスを繰り返さない仕組み」を作ることで、徐々に業務をコントロールできるようになっていきました。繰り返し行うドキュメント作成やメンテナンス業務を自動化・効率化し、人為的ミスや作業時間を削減できたときは、大きな達成感がありました。

今では、既存環境の課題を見つけて原因を究明し、改善を通じてコスト最適化を実現できたとき、サービスチームと一体となってイベント対策を練り無事に乗り切れた瞬間に、やりがいを感じています。

いわゆる「トイル」と呼ばれる反復作業を自動化できたとき、監視メトリクスの分析から障害の兆候を検知し未然に防げたとき、スロークエリの解析と改善でデータベースのパフォーマンスを引き上げられたときなど、技術でサービスの課題を着実に解いていける点が魅力です。

成果が可視化され、たとえば、コスト最適化を行い、翌月の通信費の数字が下がる瞬間は特に手応えがあります。

ドリコムで成し遂げたいことはありますか？

インフラとアプリケーション開発の両面に通じたエヴァンジェリストとして、全社横断で技術の相談役になれる存在を目指しています。レガシーな仕組みのリプレイスを牽引しつつ、アプリケーションの内側に踏み込んだ改善やリソース最適化まで一気通貫で取り組みたい。いわば「スタッフエンジニア」のように、現場の開発力と運用力を底上げするハブとして価値を発揮していきたいと考えています。

心理的安全性が高く、目上の方ともフラットに議論できる風土がある

入社してみて、ドリコムという会社の雰囲気、どんな会社だと思いますか？そんなドリコムには、どんな人が合うと思いますか？

心理的安全性が高く、目上の方ともフラットに議論できる風土があります。若手にも挑戦の機会が開かれており、努力して成果を出せば、きちんと評価される環境です。
自分で仮説を立てて動ける人、一次情報にあたりながら最新技術を素直に取り入れられる人、そして周囲を巻き込みながら改善を前に進められる人がフィットすると思います。

SRE はかんばん方式で複数サービスを並行して見るため、タスクを自律的にさばけることが求められます。メトリクス分析や監視基盤の運用改善が好きで、トイル削減に喜びを見いだせる人には特に向いているはずです。

最後になりますが、就職活動をしている皆さんが、学生のうちにやっておくと役立ちそうなことや、メッセージがあればお願いします。

興味のある技術イベントに足を運び、一次情報である公式ドキュメントを習慣的に読むことをおすすめします。懇親会などで企業の雰囲気やベクトルを感じる機会も大切です。
また、友人と小さくても良いので開発グループを作り、卒業後も交流と開発を継続できる土台を持っておくと、成長の速度が大きく変わると実感しています。
LLM や技術ブログの情報は便利ですが、鵜呑みにせず自分の手で検証し、本質を捉える姿勢をぜひ大事にしてください。